トカゲ(御在所)

御在所

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バットレスの基部で、ガイドのSさんとK姉さんとバッタリ。

この夏から瑞牆で1回、小川山で2回、そして今日。この3ヶ月弱で4回目の邂逅

世界は実に狭いものだ。

お二人はカリフォルニアの4ピッチ目へ。

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上の方から、唸り声が聞こえる中で、私はトカゲとKちゃんはカリフォルニアのそれぞれ1P目をそれぞれトライ。

私は、密かに朝イチ一発目を狙ってたけど、前は普通に乗れたフットホールドで思わずスリップ。今回からシューズをキメラに変えたせいか単に今日の調子のせいか分からないけど、この後の2トライも同じところでスリップ…

核心はボルト3本目から4本目の間。僕のムーブではボルトやや左を、微妙なスタンスと微妙なポケットホールドをつないで登る。核心の手数で言えば4~5手くらい。自信の持てないムーブが続く。

今日はダメかなーと諦めかけたけど、試しに違うフットホールドを試してみたら意外としっくり来たので次のトライでムーブを変えてみた。シューズによって、固さも違うし重心も違うから乗れるところが多少違うのかもしれない。

次のトライではあっさり核心を抜けて上部へ。

とここで、カリフォルニアの4Pを終えたお二人が下りてきた。ちょうどレストポイントだったので懸垂下降を待った。

しかし…下降するお二人としゃべったりしてるうちに…ちょっと集中力が切れてしまった。

この後、慎重になりすぎて身体が固まる。もう落ちたくない。何回もこんなデリケートなムーブしたくない…そんな思いが身体を固くさせた。フットホールドが見えなくなって立つ自信がなくなる。こうなると急に傾斜も出てきてホールドも小さくなる。

しばらく躊躇して行きつ戻りつ。気持ちが落ち着くのを待ったけど、なかなか切り替えられない。このままではホントに体が動かなくなると思ったから、半ばあきらめて思い切って行くことした。

いつスリップしてもおかしくなかったけど、不思議と壁から剥がされることはなく、終わってみれば全くRP感はなかった。運が良かっただけだ。

Kちゃんが下から、リラックスして、と声をかけてくれたのが助かった。

ひと仕事終えたら、スッカリ疲れた。

あとはSさんKさんのトライを眺めつつ、モンキーフェイスを登ってオシマイ。

素晴らしい秋空。カリフォルニアドリームとは名ばかりの1日中日の当たらない影の壁でトカゲのごとく岩を這った1日。否、トカゲになれたからこそ登れたのだ。日の当たらない秋の壁も悪いものではない。

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