バナナクラック
夏休みの最後の1日をもらって3連休。
初日の金曜日は、天気の都合で遠出できず芹谷へ。そしてその足で小川山へ
芹谷は快晴ポカポカ。癒しの岩場だ。
私は、久しぶりにマシラやらコアラやら。Kちゃんはラバンバとボーイズマインド。ボーイズは、上部で左のクラックを使ってノーテンも、本人は、クラックを使ってしまったことで納得いかず、次回再トライするらしい。
そのまま、道の駅こぶちさわへ
2日目は小川山。天気予報は快晴のはずが、曇り空に風の強い極寒。
Kちゃんはクレイジーをトップロープで復習。寒くて手の感覚がなくなる。出だしで1回テンションがかかった以外はすんなり。RPも見えてきたようだ。
僕はバナナクラック。クラックと言っても、ほぼフェース。とりわけスメアがキーだからニューキメラでトライ。前回、ムーブを確認してたのに下部のカム決めで手こずったので、いったん下までクライムダウン。気持ちを落ち着けて再トライ。
前回よりハング下の高い位置にカムを入れ直し、安心して上部に突入して完登。
前回と違ってホールドが乾いてたのが大きい。そしてキメラ様。足元に不安がなかったのが大きい。寒くて早く帰りたかったのも大きい!やった。
夜は、トレランに来ていた山仲間と、楽しく飲んだ。金峰山まで行ってきたそうだが、雪も積もっていて相当風が強かったらしい。それでも遮るもののない富士山に感動したようだ。
友人が行った先週の大峰奥駆や、11月に出場するというOMMの話をした。クライミングやらトレランやら、話は色々及んだけど焚火を囲んで山の話をするのは楽しい。寒い寒いと言いながら11時くらいまで飲んだ。
ちなみに酒は友人の持参した「花泉」。間違いない。
3日目。アップでレイバック、そしていよいよKちゃんのクレイジー
今日は日差しがあって昨日より温か。青空と白い岩が美しい。
クレイジー。先に取り付いてた若い女子がガッツあふれるトライをしていた。上部で落ちまくってもひるまず突撃。最後はトラバースでも大落ちしていた。すさまじい根性だ。
これを見た、Kちゃん。いつも慎重で怖がりなのに、気合が入ったかのか、昨日落ちた下部を安定してこなした。
しかし逆に力んで中間部がぎこちない。
だんだん動きが悪くなるのが分かる。
上部はトップロープでも一度もテンションがかかっていないのに動きが止まる。
そしてこれから核心、というところで右手をクラックに入れようと体をねじった。
その瞬間に、ワイドクラックから吐き出された。左肩をしっかり入れないといけないところで、逆に抜くようなムーブをしてしまったようだ。リードの緊張で冷静でなかったのかもしれないけど、本当に惜しい。その後はノンーテン。惜しい。次に来たら間違いなく行ける。
僕は合間に、本気(マジ)のライン。テンションかけながら登ったけど、なんとなくムーブはつながってそうなので、次回Kちゃんのクレイジーのトライに合わせて登りに来ようと思う。
仲間との待ち合わせ時間が迫っていたので、近場の水晶スラブへ。
僕はノイズ、Kちゃんはあばたをそれぞれ登った。
ノイズはキメラで登った。スタンスに乗れる乗れる。
先に登っていた壮年男子はどうしても1か所テンションがかかってしまうようだったが、下りてスグに再トライを繰り返し、最後はRP。いい歳のオジサンなのにすごいガッツと熱量だった。
Kちゃんのあばたは、綺麗な良い登りだった。正直言って、僕はノイズよりあばたの方が落ちると思う。どうしても神頼みの一歩がある。みんなやってるから大丈夫だろうという、なんの根拠もない一歩だ。神さま、仏さま…よろしくお願いします、と言いながら乗る。
クレイジーと言い、あばたと言い、人工壁では絶対練習できないルートだから価値あるトライだ。
3日間、しっかり楽しんで帰りに、いつも通りカラファテに寄ってK平さんと談笑。
ふと見ると旧キメラが2割引き。今回、お世話になりまくったキメラ。旧モデルの評判も悪くない。おあつらえむきにピッタリのサイズのが一つ。前後サイズがずいぶん飛んでその1足だけ。。。
フィジカルもメンタルもなければ、頼るものは道具しかない。
今年は3回小川山に来て、2足も買ってしまった。でもナナーズからカラファテがなくなったら寂しいから、社会貢献ということで。。。川上村に税金が落ちればなお良いのだが。。。